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沢木耕一風にルポライティングしてみた

朝、4時。
起床を告げるタイムが鳴る。

いつもとは違うテンション。

二度寝するところをがばッと起き上がる。

パパッと準備を済ませると、新聞配達員の愛車たるバイクの威勢のいい音が響きわたる街へと繰り出した。

大宮から札幌、青森、秋田、新潟経由の一泊二日の弾丸ツアーのスタートである。

往路はLCC(格安航空)で札幌まで出る予定だ。

7時台の便と9時台の便があったが、現地でより多く時間を使うために早い方の便を選ぶ。

だが、出発の時間の15分前までに搭乗口に行かなければならないため、最寄駅からの始発ではどうあがいても辿り着けない。

「どうしたものか」とネットをぐるぐるしていると、このような旅行者のための専用バスが東京駅から出ているとのこと。

その名も京成電車が運営する「東京シャトル」。

他にもLCC各社が運営する「THEアクセス成田」があるそうだが、「東京シャトル」の方が予約した場合のみ100円安く、到着時間も早かったため、こちらを選択する。

そしてこのバスに乗るには僕の地元からでは、京浜東北線の始発に乗らなければならない。

これを逃せば旅はそこで終了だ。

足早に歩を進める。

ホームにたどり着き、電車に乗り込むと始発ということで、車内は爆睡者の嵐であった。

私も携帯をいじりながら、眠りにつこうとするも、案外冴えてしまって眠りにつけない。

そうこうしているうちに電車は東京に至る大橋を渡り、鶯谷駅付近の谷を急カーブで潜り抜け、上野寛永寺の山を横目にみながら、東京駅へと滑り込んでいった。

東京駅前の大ビル群を見ると見慣れたはずなのに
「あ〜、東京に来たんだなあ」という心持ちがして好きだ。

降り立ち、
朝なのでさぞ静まり返った東京駅だろうかと思いきや
案外、人が多く京葉線、新幹線方面へと人がチラホラ。

冷房から東京駅独特の匂いがする。

バスの出発まで20分ほど時間があるのでバス停に行き着くまでにコンビニを探す。

バス停付近のコンビニでカルボナーラを買うともうまもなくバスが来た。

予約をしているので、その場乗り組を差し置いて悠々と乗り込むも、そこまで混んでない。

うるさくもなく、寝るには絶好だが、ここでもまた眠気が来ない。

4時間睡眠でこんな時間に起きて、眠くないのなら、
「普段からこの生活でええやん」
と思うも、これは完全に甘い見通しであることをこの時の私はまだ知らない。

都心を縫うように敷かれた首都高に目を奪われながら、バスは快調に飛ばし、定刻よりやや速めに成田空港第3ターミナルへと到着。

ふーっと人生二度目の成田空港を物色しているとなるほど色々なものが揃っている。
本屋、フードコート、薬局、銀行、服屋、土産物屋。

JRの駅ナカ施設エキュートよりは、ショッピングモールを小さくしたイメージ。
しっかりと時間が潰せるようになっている。

そうこうしているうちに時間もないので搭乗口へ急ぐ。

歩けばものの数分でいけるような距離をバスに乗って移動し、いよいよ機内へ!

飛行機には詳しくないのだが、これくらいのサイズを中型機というのだろう。

機内は狭め。
そりゃそうか。
座席は運良く窓側となった。
窓も小さめ。

座席指定予約の段階では空席がいっぱいあったので、ガラ空きかと思いきや、ほぼ満員御礼である。

皆指定席にしないで、極力安く行こうという魂胆らしい。

安くできる部分を極力安くして、格安で飛行機に乗ってもらおうというのが、LCCの仕組みだが、CAのレベルや飛行機の操縦技術など、大切なところは削られておらず、美人なCA揃い。

すばらしい。

丁寧にベルトや救命具の説明を受け、いよいよテイクオフ!

機内放送を流しながら空港をゆっくりと走り、滑走路から一気呵成に加速していくあの瞬間がなんとも好きだ。

成田闘争の余波を受け、くねくねしながら飛行機は離陸ポジションへと向かう。

「ういいいぃぃぃぃぃん」と轟音を巻き起こす。

人生二度目の飛行機。
興奮せずにはいられないのが人情。

ふわっと地上に別れを告げた!

ライト兄弟が地上を離れてからおよそ100年余り、私のような、しがない民衆までふらっと気軽に空にいけるなんてすごいことだよなあ・・
と思いながらいつのまにか飛行機はものすごい高さにまで到達していた。

ちょうど翼と重なる位置だったが、澄み渡る空から見る景色はどんなタワーから見る景色よりも美しかった。

遥か彼方に見えた白い塊は最初、白雪を帯びた東北の山々かと思いきや、ラピュタにも出演していそうな大雲海であった。

その一つ一つの盛り上がりが美しい。

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