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君の名は。 映画評

人に気を使いすぎながら、空気を読みながら、窮屈な毎日を送る現代っ子たちに捧げる壮大なカタルシス
「君の名は。」


改めて絵画のような画面が
動くことにひとえに感動しました。
もはや一つの美術作品といっても過言ではないと思います。

大衆向けのメッセージとしては
男女入れ替わり物
批評家向けのメッセージとしては
3.11のオマージュなど
監督個人の想いに
つながり

があり、改めて重層のように折り重なった良い作品でした。

一度目は意識できなかった
新海作品の持つ「つながり」を意識して
今回は見ました。

鉄道、組紐、歩道橋・・・印象的に散りばめられたモチーフの数々は人と人との「つながり」を象徴的に表しています。

他の方のレビューにあったように、過去作品で度々語られてきたつながりたいのにつながらない、そんな想いの橋渡しになるモチーフたちです。

話の筋は、男女が入れ替わり、運命を変えるという単純なものですが、先進国で一番寂しいと感じる人の割合が高いこの日本で、「つながり」を描くということに、非常に高い意味があるのだろうと思います。


SNSで、色々な人と、繋がっているはずなのに心の奥底では、一抹の寂しさを感じる。


人と人との生身の接触が失われ、心が錆び付くよな感覚を覚える。
そんな心の奥底に巣食う病巣を、ゆっくりと、じんわりと癒してくれる。
そんなものを無意識に画面から受け取って涙が頬を伝ったのかもしれません。


ちょうどそのタイミングで流れる歌詞
「嬉しくて泣くのは 悲しくて泣くのは
君の心が 君を追い越したんだよ」
まさに見透かされているようでした。



この映画で涙が頬を伝う人といいお酒が飲めそうです。

#エッセイ #随筆 #レビュー #アニメ #評論 #感想

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遠くへ行きたい。

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東京という街に足を立てて文化を考える人。含まれる成分「街歩き 音楽 エッセイ 小説 旅 建築 郷土資料館 博物館 美術館 小説 SF ジャンクション 廃墟 ひなびた遊園地 ディープな飲み屋 純喫茶」フォローしていただけると、嬉しくて画面の向こうで踊ってます。

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