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【エッセイ】真夜中高速道路

これは新潟から都心方面へ帰省する男の物語である。
男は真夜中の地方都市を車で駆け抜けていた。

ところは新潟県魚沼市。
時刻は午前零時を回っていた。

街中には人っ子ひとり見えず、
車一台走っていない。

だが、男は暗闇を照らす一筋の光を発見した。


コンビニだ。


田んぼが一面に広がる日本一の米どころ魚沼の真夜中にあって零時を過ぎてもなお元気に営業中である。

男は心がホッとするのを感じる。

3.11の際はコンビニがいち早く営業を再開し、話題となった。

コンビニは地方のライフラインである。

もしかしたらコンビニを中心に街が作り直される可能性もあるのかもしれない。

「コンビニで展開されるコミュニティのことをコンビニケーションなんていって将来クローズアップ現代とかで騒がれてるかもな」
なんてしょうもないことを考えながら、
漆黒の国道17号を滑走する。


コーラにラムネが溶けていくような爽快感である。


六日町インターから高速へと入る。


しばらくして、パーキングエリアに入った。


するとさっきとは打って変わって、
高速道路のパーキングエリアには、
トラックが何台もひしめいていた。

「日本の物流の大動脈だ!」と男は心でつぶやく。

大型観光バスが立ち並ぶ日中とは打って変わって、トラックの大行列。
車内では
仮眠する人々・束の間の食事をとる人・
タバコに火をつける人の姿があった。

何気なくAmazonで頼んだ品物はこうして私たちの手元に届くのだろう。

東京に近づけば近づくほど、トラックの数が増えていく。

夜中の高速を走っているとそれはまるで
日本経済の血流を泳ぐようでトラックは酸素を運ぶ赤血球といったところか。

これから導入が進む
自動運転でこの風景は過去の物になるのかもしれない。。。


日本の血脈を支える名もなき戦士たちに脱帽。

#日記 #エッセイ #小説 #ルポ



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